第2話 ライターはこんな仕事をしています

雑誌づくりにはいろいろな人が絡んできます。
たいてはひとつの出版社でいくつもの雑誌を発行しているので、
雑誌ごとに個別に編集部があり、編集長をトップに数名の編集者がいます。
そして、会社単位、あるいは編集部単位、編集者単位で、
数人から数十人のカメラマンやライター、デザイナー、
イラストレーター、いろいろな雑用をこなすアルバイトなどを駒として持っています。


雑誌はこんな流れで作られます

例えば毎月1日発売の雑誌を例にすると、
月末25日前後に編集会議があり、そこで次号の企画とその担当編集者が決まります。
担当になった編集者は、企画内容に沿っておおまかなページ構成を考え、
取材日を決めてメーカーの貸し出し車両、
ライター、カメラマン、アルバイトなどの手配をします。

無事取材が済んだら、写真を切り出して、「ここにこの写真がどれくらいの大きさで入って、
原稿はこの下に何100字ぐらい入って・・・・」といったラフレイアウトを作り、
原稿をライターに、レイアウトをデザイナーに発注します。

出来上がったら両方を合わせて印刷所に入校し、
通称ゲラと呼ばれる試し刷りが上がってきたら、
必要に応じてデザインの修正や文字の直し(校正といいます)を入れ、
印刷所に戻したらおしまいです。

この時点がだいたい20日から21日ぐらいで、
徹夜ビシバシだった編集者はここで1〜2日休み、
次の号の編集会議に入る、というのが基本的な流れです。


座って原稿書いてるだけじゃありません

我々ライターは、まれに編集会議から加わる場合もありますが、
基本的にはその後から。
「この企画ならこのライターがいいな」という担当編集者の判断で依頼され、
場合によってはおおまかなページ構成を立てる段階からノウハウを提供し、
取材にも同行し、もちろん原稿を書いて、最後の校正まで手伝うこともあります。

ベテランのライターになると、
ページ構成の立案から、取材先へのアポイントメント、
カメラマンへの指示を含めた取材当日の仕切り、ラフデザインの作成、そして原稿まで、
すべてを任されることも少なくありません。
もちろん手間はかかりますが、その分ギャラに反映されるので、
まぁ”行って来い”という感じです。


嗚呼、また睡眠時間が減っていく・・・・

これが企画1本ならいたってスムーズなのですが、
ひとつの号でいろんな企画をやっているので、
他の編集者から別の企画で発注が来ることはままありますし、
そこに別の編集部からの発注が重なることもあります。

こうなるともうしっちゃかめっちゃかで、
打ち合わせや取材の予定がビッシリ書き込まれたカレンダーを見ながら、
「オレ、いったいいつ原稿書くんだろ?」と途方に暮れ、
「そのうちどのドリンク剤が良く効くか本にしてやるか」などと考えながら、
近所のドラッグストアにエスタロンモカとリゲインを買いに出かけるわけです。

ドラッグストアの店長ともすっかりお馴染みになっていて、
「締め切り前ですか? 大変ですねぇ」なんて言いながら、
アリナミンAとかQPコーワゴールドの試供品をゴソッとくれたりします。

とはいえ、企画1本じゃ大したギャラにはなりませんから、
食っていくためにはそんな状況に果敢に飛び込んで行かなきゃいけないんですけどね。
たった10文字前後のコピー1本書いて何100万円も貰う、
売れっ子コピーライターがつくづくうらやましく思います。